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アトピー性皮膚炎の治療薬【ステロイド外用薬】

アトピー性皮膚炎の治療で主に使われているのが、ステロイド外用薬。科学的に有用性が認められている治療法ですが、「長期間使うのは危ない」「肌への負担が大きい」と間違った情報から誤解を受けている人も多くいます。

このページではお子さんのアトピー症状を改善へ導くため、「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」をはじめとしたさまざまな情報をもとにステロイド外用薬についてまとめました。

ステロイド外用薬とは

アトピー性皮膚炎は、外部から侵入したウイルスに対抗する働きである免疫機能が過剰に反応することで炎症を起こす症状です。ステロイド外用薬は炎症抑える働きがあるアトピー性皮膚炎の中でもとくにポピュラーな治療薬。症状が出ているだけを狙い撃ちできる治療薬で、正常な部位には影響しません。

さまざまな原因が重なって生じることの多いアトピーは、いまも完治させる治療方法が見つかっていません。そんな中、炎症を鎮める効果があると科学的に立証されている数少ない治療方法が、ステロイド外用薬なのです。

ステロイド外用薬の種類、強さについて

強さによって5段階にわけられている

ウィークからストロングまで、炎症をおさえる強さでわけられた5種類のストロイド外用薬があります。

重症

抗炎症作用が特に高いステロイド外用薬を使用。おもにベリーストロング、ストロングが用いられますが、改善しない場合は最も強いストロンゲストが処方されます。

こどもには1ランク下のステロイド外用薬が処方されるため、このレベルの塗り薬が初めから処方されることはありません。

中等症

ミディアムからストロングを処方して、様子を見ます。

軽傷

ステロイド外用薬としては肌への負担の少ない、ミディアム・ウィークが処方されます。

軽微

ステロイド外用薬は使いません。[注1]

こどもには1ランク弱いものを処方

アトピー性皮膚炎が重症・中等症の場合、強いステロイド外用薬を使います。しかしこどもの皮膚は吸収率が高いので、成人と同じような処方はできません。最初は1ランク低い薬を処方。状態に応じて、皮膚炎を長引かせないように強いステロイド剤を使用するケースもあります。[注2]

ステロイド外用薬のアトピー性皮膚炎に対する作用

ステロイド剤が炎症を鎮めてくれる

肌の表面が炎症を起こすと、赤みや乾燥、かゆみ、じゅくじゅく肌などのアトピー症状が生じます。ステロイド外用薬を使った治療では、症状に合わせてステロイドの強さを判断。炎症が弱く、肌が乾燥しているだけの場合はステロイドを使いません。

短期間で症状を落ち着かせるのがステロイド外用薬治療のポイント

炎症が強い時にはステロイド剤を多く塗るように医師から指導される場合もあります。アトピー性皮膚炎は、急激に症状が悪化するケースも多く見られます。「急性増悪」と呼ばれる症状で、1日2回ステロイド外用薬を塗ると短期間で症状を落ち着かせる効果が期待できます。症状が改善した後は、1日1回塗るだけでOKです。[注3]

体質を変える治療薬ではない

あくまでも炎症を抑えるための外用薬なので、塗り続けることでアレルギー体質が改善するわけではありません。アレルギー体質以外にも乾燥肌やストレス、環境による影響などさまざまな要因が複雑に絡み合って生じるアトピーの症状。ステロイド剤に頼るだけでなく、正しいケア方法を続けて症状を悪化させない、繰り返さないことが改善に向けて必要です。[注4]

ステロイド外用薬の副作用

「使い続けているとステロイドが体内に溜まって、体に悪い影響が出る」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。医師の診断を守り、適切に外用薬で治療していけば副作用のリスクは最小限に抑えられます。

弱いステロイド剤には副作用の心配が少ない

こどものアトピー治療で処方されるのは、成人がつかう外用薬よりも1ランク弱いもの。「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」では、弱いステロイド外用薬が成長障害や副腎の機能低下を引き起こすことは考えにくいとまとめています。[注3]

腎臓自らステロイドを作る働きが弱まる

外用薬によって皮膚にステロイドが届くと、体内でステロイドを作っている副腎がその働きをサボるようになります。そのため、急にステロイド治療をやめてしまうと必要なステロイドが不足して、症状は悪化する原因に。[注5]

副腎の働きを元に戻すためには、1年ほどかかります。ステロイド外用薬の治療をやめるタイミングも、医師の診断のもと少しずつ副腎の働きを取り戻すことが大切です。

皮膚・毛細血管に影響が出る

ステロイド外用薬を塗った箇所は、炎症を繰り返して広がっった毛細血管が収縮。最初は肌から赤みが引いて白くなりますが、塗り薬での治療が長引くと皮膚が薄くなったり、毛細血管がもろくなったりする可能性があります。[注5]

ステロイド外用薬の使い方・適切な量

ステロイド外用薬を塗る回数

ステロイド外用薬での治療を開始してから最初の3週間は、朝晩の1日2回、入浴後に塗ります。1日に塗る回数については現在さまざまな研究結果がありますが、日本皮膚科学会がまとめた「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版」では、1日1回の使用でも十分効果を期待できるとされています。[注3]

1回に必要な量は指先の第一関節ぶん

1度に塗る量は、成人の人差し指で計れます。指の先端から第一関節までが、およそ0.5g。成人の手のひら2つ分の範囲に塗れる量です。[注3]

塗り込むのはNG!優しく伸ばすのがポイント

アトピー性皮膚炎を発症した肌はとてもデリケートな状態なので、擦りこむように強く塗るのは逆効果。肌に刺激が加わってさらなる症状の引き金になります。必要な量だけを容器から出した後は、部位へ一気に広げるのではなく点々と等間隔につけてください。全体へ広げる時は手のひらや指の腹を使いながら軽い力で薄く伸ばすのがポイントです。[注6]

ステロイド外用薬の注意点

自己流のステロイド治療が副作用のリスクを高める

多くの薬には、途中で使用をやめることで症状が悪化する「リバウンド現象」の可能性があります。なかでもステロイド外用薬は、使用中に体内でステロイドを作り出す働きが弱まるので、自己判断でやめてしまうと炎症が悪化する危険性が高い薬。自己判断で塗り薬の使用をやめた結果ステロイド治療が中途半端に終わると、副作用のリスクが高まります。

症状が良くなったように見えても、それは肌表面だけ。医師の指示に従い、毎日必要な量を塗り続ける地道な治療が改善のカギとなります。[注7]

強さの違う2種類のステロイドが処方された場合

アトピーの症状が全身に見られる場合は、顔用とからだ用で使いわけるために2種類出ます。その理由は体の部位によって、ステロイド外用薬の吸収率が変わるため。腕の内側の吸収率を基準となる「1」とした場合、首は「6.0」で頬は「13.0」にもなります。吸収率が高い顔には、弱いステロイド剤が最適です。

また部位によってアトピーの症状が異なる場合にも、数種類のステロイド剤が処方されます。1人ひとりの肌の状態を診断したうえで処方された外用薬なので、「副作用が心配だから…」と弱いステロイド剤だけを使うのはやめましょう。[注8]

この記事をつくるのに参考にしたサイト・文献